自由の戦士 2008 3 20
日銀の総裁だった福井氏は、自由の戦士だったと思います。
中央銀行の独立性を勝ち取るための「自由の戦士」だった。
しかしながら、政治家からの激しい攻撃と戦うことで、
貴重な時間(5年間)を大きく消費してしまったと思います。
このような戦いは、まるで発展途上国にあるような戦いのように見えます。
先進国においては、中央銀行は、完全に政府から独立性を持つべきであると思います。
悪魔の声 demon and whispery voice 2004 1 22
2004年1月21日の日本経済新聞において、
第21面の「大機小機」には、このような記事があります。
「年金破綻の主因の一つは、資産運用収益率の低下にある。」
「金利低下が、年金の資産運用を直撃した。」
「1990年代の後半以降、企業および銀行を助けるために、
ゼロ金利政策、量的緩和政策が用いられ、
年金にとって、金融環境は、厳しさを増した。」
「もっとも、最近では、企業に活力が戻りつつあり、
金利上昇が展望できるようになっている。」
「ここで、注意すべきは、
『ゼロ金利から、最大の恩恵を受けているのは、政府』という事実だ。」
「国債などの政府債務残高は、650兆円に達する。」
「国債にとって、金利の上昇は、金利負担の増大に直結する。」
「政府には、悪魔の声が聞こえるに違いない。」
(悪魔の声)
景気の回復は、緩慢に
ゼロ金利は、極力、続けよう
年金なんて、何回でも、切り捨て可能
「この悪魔の声の裏には、
経済の活力低下、ハイパーインフレの危険性がひそむ。」
「巨額の個人金融資産が、金利を生まず、
それどころか、目減りに拍車をかけてしまう『たくらみ』でもある。」